ところで、先ほどのハーブクッキーをいただいてみました。
「フェンネル」というハーブを使っています。
利尿作用と発汗作用があり皮下脂肪中の老廃物を体外に排出するので、最近ではダイエットハーブとしても注目されています。
葉はお料理の風味づけや入浴剤に、タネはクッキー等のお菓子にぴったりです。
一口いただきますと、甘みとほんのりスパイシーな香りが口の中に広がります。

そして佐藤さんは面白いハーブティを用意して下さいました。
「マロウブルー」という酸味が特徴の薬用ハーブ、色は淡いブルーなのですが、みかんやオレンジ等を数滴入れると、ピンク色に変わる面白いハーブです。
効用としては美白・美肌作用があり、女性にとって心強い効用です。
心豊かな尊い時間に、自然と話も弾みます。
佐藤さんが手間暇かけて大切に育てたハーブ、そして丁寧に焼いて下さったクッキー、温かく優しい気持ちになることができました。

昔ながらの生活の知恵、これをご覧いただいている皆様もいくつかご存知なのではないでしょうか。
「蚊に刺されたらお酢をつけるといい」
「風邪のひきはじめには、金柑湯を飲むといい」
「風邪で喉が痛む時はイモ湿布や長ネギ湿布がいい」等々。
佐藤さんがハーブに興味をもったきっかけは、幼い頃、母親が自然の治癒力を助ける生活の知恵を教えてくれた事を思い出したからだそうです。
「この間、お散歩してたらね、ヤギが草を食べてる最中に突然変な顔をしたの。ちょっと見てみたら日本ハッカだったの！
ある時はね、近所のおじさんの畑で貴重なハーブを見つけてね、これ分けて ! と頼んだら、何だかわかんないけどいいよ～ってくれたのよ。
お散歩ってね、結構色々発見があるのよ。」

野菜とハーブ、波乱万丈の人生