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「建築金物の工場もね、引継ぎ手が見つかったら譲って、来年早々にでも永住したいんだよね。」
そう語る蛭田さんは実に趣味多彩である。
ステンレスアートのみならず東南アジアへの旅行が大好きだ。他の国の文化・町並み、人に触れる事で、日本が世界の中でどういう位置付けにあるのかがよく見えてくるという。
「日本は豊かになりすぎたんだな。」
さらっと言った一言に、蛭田さんのこれまでの旅で感じてきたものが想像できた。

お話を伺いながら、ちらっとベランダに目をやると、ヘチマの花がデッキに落ちていた。
「あ、これね、朝起きるとさ、デッキに花が落ちてるんだよね。片付けるのが大変だと思う？俺はね、これを見ると、あぁ、いいなぁ、綺麗だなぁ、と思うんだ。」
そう語る蛭田さん、週に２日の別荘にも関わらず、たった半年たらずで畑を耕し収穫し、外構工事をもしてしまう早さには驚きである。
「せっかちですか？」との問いに「そうだね。朝は日が昇るのが待ち遠しくてね、ひどい時には 2:30 には目を覚ますんだ。」
そう笑って語る蛭田さんは働き者である。永住したらやりたいことが盛り沢山！釣りも大好きだから始めたいとの事。
男の菜園・DIY はまさにこれからだ。蛭田さん、どうもありがとうございました。

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