こんにちは、社員Aです。
鹿嶋では、はまなす公園の浜茄子(ハマナス)の花が咲き始めました。
梅雨時期に咲く美しい花です。
花言葉は「悲しくそして美しく」
ひとつひとつの花の命は短いですが、
初夏から次々と花を咲かせることからその花言葉がついたようです。
小生は、浜茄子の花にはちょっとした思い出があります。
5年ほど前、小生が営業をしていた頃は営業部長と激論の日々でした。
とにかく自分の考えは隅から隅まで述べ、相手の話で納得がいかないと納得いくまで
何時間でも聞く、という事を繰り返していました。
ある日、部長と話しているうちに段々と興奮してきて頭に血が上り、
とうとう爆発してしまいました。
「話にならないですね!!」などという暴言を吐き捨て、会社を飛び出しました。
壊れた心をひっさげて、向かった先ははまなす公園、
梅雨時期で、シトシトと振る雨の中、傘をさして浜茄子の花を見ていました。
一つの花に近づいて座り、じぃっと見つめていました。
その頼りないよな、寂しいような、雨に濡れている赤い花を見て、
小生はブツブツと話しかけていました。
「あなたは地味だねぇ、雨にも風にも負けちゃいそうだねぇ。
でも綺麗に咲いてるねぇ。 でも何だか弱そうだけどねぇ。雨に濡れてると寂しい感じだしねぇ。
私は強いよ、絶対に負けないからね。台風が来たって絶対倒れないからね」
懸命に自分を励まそうとしていました。
しかし、実に心はいっぱいいっぱい、頭の中もいっぱいいっぱい。
全部が全部いっぱいいっぱいで張り裂けそうな気持ちでした。
突然、胸がきゅぅぅっと締め付けられ、泣けてきました。
浜茄子の花みたいに、流れに身を任せてやるのもいいじゃない、
弱そうで強いのがいいじゃない、
自分、何もそんなに背伸びしなくってもいいじゃない、
そう思ったら、いっぱいいっぱいだった心から解き放たれました。
「ちょっと大人げなかったな…」
その後、どういう顔をして会社に戻ったのかは覚えていませんが、
ちょうど今の時期、浜茄子の花を見ると思い出します。
一方で、「我ここにあり!」という存在感たっぷりなのが紫陽花(あじさい)!
これも今が見ごろの花です。
「移り気」「心変わり」「元気な女性」という花言葉は、まさに印象の通り!
花瓶に挿しても強く、ず~っと綺麗に咲いてくれます。
関東地方は曇天模様。気分も沈みがちですが、
このアジサイのように元気に過ごしたいものですね!
長くなってしまいましたが、
皆様、鹿嶋にいらしたときは、是非浜茄子の花を見て下さい。
ただし、「壊れた心をぶらさげて、雨の日に一人で鑑賞する」という
シチュエーションは、泣けてくるのでご注意を。