安全地帯を求めて、
小生の決して信頼できないこのドライビングテクニックで
こんな細い道を行ってしまってもいいのか?
という細い道を下ったりしました。
すると、社員Kが「この先に池があるんですよ」と言います。
見ると、何とそこでヘラブナを釣っている方々を発見。
パラソルを広げ、その下でのんびり…
「こんなところにこんな場所が……」と驚きました。
聞くところによると、そこの地主さんが釣りが趣味で
ついには釣り場まで作ってしまったとの事でした。
すごい場所があるな…と思いつつ、
車を走らせるのでした。
更に細く険しい道を上っていた時でした。
ズルッズルッ嫌な予感…
タイヤが空回り…
「やっちまった~」
社員Kが押してみるもだめ、変わって小生が押してもだめ…
押しても押しても到底だめ…
現場の間取りを2件とって、
カブト探しをしていた小生と社員Kは喉がからから…
仕方なく、事務所へ連絡し、救助を待つのでした。
その道は、田んぼへと向かう農家や地元の方しか通らない道です。
周囲を見わたすと、360度背の高い竹林です。
まだ「たけのこ」の皮がついたままの青い竹もあったり、
倒れかけている竹もあります。
風が吹くと、「カコン、カコン」という音。。。
車の中で救助を待っていました。
小生は社員Kに、
「このまま救助が来なかったらどうする?」と、
最悪の事態を想定する問いかけをし、
ついでに小生の回答として
「そしたらさっきの池まで歩いて戻って、池の水を飲んでから
頑張って上に上ろう」と言ったところ、
あっさりと「でも池には人がいましたから」
あ!そっか!
最悪の事態=サバイバルと思ってしまい、
ヘラブナのいる池の水さえも飲まなければなるまい、等と
無駄な考えをしていた自分を恥じました。
「それにしても、ぬかった車に女性二人が座って
救助を待ってる図って笑えますよね」
社員Kはそう言って笑っていました。
救助に来てくれたのは、底抜け明るい管理部:Mさんと
優しくて力持ちの営業部:Bさんでした。
小生らを責めるわけでもなく、すぐさま
後輪に板をはめて車を押しました。
二人のおかげであっという間に車はぬかるみから脱出し、
我々は、来た道へと引き返すことができました。
上り坂を上る途中、ふと左の窓の外を見ると
さっきのヘラブナの池のおじさん達が
みなで手を振ってくれていました。
社員Kは「手を振ってくれてますよ!」
と喜んで振り返していました。
カブト、ヘラブナ釣り、竹林、せみ、汗、
いろんな事があった今日は、
本当に夏が来たことを実感した一日でした。