こんにちは。
最近はずっと社内に篭って作業をしております、社員Aです。
今日の鹿嶋は雨のち曇りです。
外はそんなに寒くはありません。
管理部長が「そろそろ"ふきのとう"が出てるかもよ~」と言いました。
一瞬、かなりメルヘンチックな言葉を聞いたと思いました。
最近は、出社してから一歩も外に一切出ず、
ひたすら製作ばかりしている小生。
原稿の締め切りこそないものの、
完成までは長い道のりのように見えてならず、
日々PCと向き合い作業をするのでした。
表面だけでも何とか明るい心を、、、と
まるで塗装のごとく化粧を厚塗りして、
とりあえず、表面の自己満足から始まる「春」を
一人勝手に演出しておりましたが、
製作物の事を考えますと、、、、、また冬に戻るのでした。^^;
「ふきのとう」・・・て、春を代表する最もポピュラーな山菜ですよね。
管理部長が「ちょっと見て来るね」と言って
出かけようとしたので、「拙者も写真を!」
とカメラを片手に追いかけました。
玄関先で傘を探してもたもたしていると
「梅の花が咲いてるよ!」という声が。
近づいてよく見ましたら、つぼみが膨らみ始めています。
まだ2~3つでしたが、花が咲いていました。
スイセンも咲いていました。
管理部長は、ふきのとうが沢山出てくる場所を知っているらしく、
探すという感じではありませんでした。
どうやら知り合いが持っている空き地のようです。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
正直、小生はスーパーで既にパックされた「ふきのとう」しか知りません。
都会育ちで何も知らず、野菜や魚に旬があることですら知らずに
育ってしまいました。
「あれはジャガイモの葉だよ。あそこの畑の葉はすごく大きいでしょう?あれはサトイモなんですよ」
鹿嶋に来たばかりの頃、女性営業マンが小生にいろいろな事を、沢山教えてくれました。
鹿嶋に来て10年、様々な経験と感動をいっぱいいっぱいもらいました。
しかし「ふきのとう」は初めてなのです。
管理部長が、ある場所で足を止めるとキョロキョロと辺りを見回しています。
小走りについて行ったのですが
「どこ?ある?出てるの?」などと聞いていましたら
「ほら、そこにあるじゃない。ここも。そこも。あなたの足元にも」
え?あ、あった。
枯れ葉の下からこんにちは。
雨でびしょびしょですが。。。
何てかわいいのでしょう。
そして、何て春なのでしょう。
よく見ますと、あたり一面「ふきのとう」だらけです。
早くも興奮状態。
小生にとっては、実に大きな感動です。
そしてすぐさま「どう食べる?」ということで頭がいっぱいに。^^
味噌汁?酢の物?酢味噌和え?天ぷら?
ふきみそっていう手もある!
少し重曹を入れて茹でて、刻んで、
ごま油で炒めて味噌、砂糖、みりんで味を付けて。。。
ほっかほかごはんと共に。。
おいしそう。。。
「ふきのとうって新陳代謝がすごく良くなるから身体にいいけど
食べすぎはダメなのよ」
「まぁ苦いからそんなには食べられないけどね。えへへ」
お気楽極楽な話をしながら摘み取る私達。
本来は見に来ただけですから、袋などは持参しておりません。
卑しくも、二人で「ふきのとう」を両手いっぱいに持てるだけ持ち、
傘を肩にかけてヒョコヒョコと事務所に戻りました。
そして、、、、、、
本日、自宅に帰って夕飯を作ろうと思ったら、、、
っガーン。
会社の玄関に忘れて来ました。。。(T-T)
お気楽極楽な自分、何て馬鹿なのだろう。
トホホ。
「あんたはホントにどっか抜けてるんだから。」
そんな家族の発言が突き刺さります。。。
ということで「ふきのとう」を食すのはおあずけとなりました。
そういえば、両手に摘んで会社に持ち帰った時、
ある社員が言いました。
「ふきのとうかぁ。春だなぁ。懐かしいなぁ。
俺が子供の頃、親がウマイウマイと言って食べててさ、
自分は子供だからか苦くて食べられなかったんだよ。
でも、摘むのはすごく楽しかったんだよ。
いっぱい摘んで家に持って帰ると 親がすごく喜んでくれてさ。
喜ばれるのが嬉しくてまた摘んだもんだよ。懐かしいなぁ」
何て素敵な思い出なのでしょう。
このブログを読んで下さっている皆さんも
そんな思い出があるのでしょうか。
小生にとっては、今日の体験が思い出になるのだろうと思います。
貴重な体験をさせていただきました。
三寒四温、少しづつ春は近づいていると感じた一日です。