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シャッター、雨戸について by ブラウン

皆さんこんにちは。タッケンジャーブラウンです。

「細かすぎて伝えたくても伝える機会があんまりないシリーズ!」第5回目の今回は題名

の通りシャッター、雨戸について話していきたいと思います。

最近、シンプルモダンが流行りということもあって、スッキリした外観の建物が増えてき

ました。そんなスッキリした外観は、シャッターサッシを採用する家が増えてきたためか

もしれません。雨戸にするかシャッターにするかで印象はちょっと違います。


雨戸サッシの住宅


シャッターサッシの住宅


昔のシャッターは「すぐに重くなる」「強風時にバタバタとうるさい」というイメージがあ

りますが、最近のシャッターはだいぶ軽量化されています。強風時には確かに音がします

が、雨戸も隙間から風が入るとヒューヒュー音が鳴りますので、大差ないというのが実際

のところです。

性能面で比べると、シャッターの方が機密性・断熱性に優れますので、その分光熱費が少

なくてすむということになります。


一方の雨戸は、断熱雨戸というタイプがあります。

しかし、直射日光による暑さは確かに軽減されますが、機密性が悪いので暖まった空気が

入ってしまい、期待したほどの効果は出ません。


使い勝手はどうでしょうか?

シャッターの操作は「高いところに手を伸ばして下ろす、腰を屈めて上げる」という屈伸

運動を伴うため、結構身体に負担がかかります。

雨戸は基本的に左右に障子を動かすだけですので、操作は雨戸に軍配が上がります。

操作性さえよければ、性能面からはシャッターの採用が望ましい選択です。

そこでお勧めなのが「電動シャッター」です。

下図のように、壁スイッチタイプと操作棒タイプがあって、窓を開けなくてもシャッター

の開閉ができるのが魅力です。

初期費用が少しかかりますが、住んでからの便利さが全然違いますので、ぜひご検討くだ

さい。


電動シャッタースイッチ



操作棒の電動シャッター


それではシャッター、雨戸を採用する際の注意点はなんでしょうか?

性能・操作性などは前項で述べた通りですが、見落としがちなのが、テラス・サンルーム

の想定です。

例えば下の建物では、①の部分には問題なくテラス屋根が付けられますが、②の部分は軒

とシャッターボックの間が狭く、取り付け工事が難しいと思います。(この建物では、②に

テラス屋根がつかないので、軒の出を深くして日除けになるようにしています)

下図のようなテラス屋根の取り付けには、軒天とシャッターボックスの間隔がある程度必要

です。


もう一つの注意点は、窓の位置についてです。

下図の間取り図は、左がシャッター・右が雨戸の設定ですが、シャッターは窓の左右に壁

が取れるのに対して雨戸は窓の片側にしか壁が取れていません。戸袋のつく雨戸の宿命で

すが、家具のレイアウトなどが微妙に違ってきます。

このように、シャッターにするか雨戸にするかによって、窓の位置、軒の深さなど、間取

りや外観にも影響がでてきますので、打ち合わせの早い段階での検討をお勧めします。


何度かこのシリーズでも触れていますが、鹿嶋にお越しになる方は9割以上が平家をお建

てになります。シャッターを採用した方のご要望で一番多いのが、「夜、防犯上シャッター

は閉めざるを得ないが、風は通したい」というものです。

また「雨戸のように、少しだけ光を入れられるシャッターはないか?」というご相談も受

けました。

このご要望については、トステムの「アリーズ」の採用をお勧めしています。

これはスラットを開閉して風や光を通すことができるものです。(シャッター操作は全て電

動になります)

雨戸や面格子にも開閉ルーバータイプがあります。


スラット「開」


スラット「閉」


「アリーズ」ならシャッターを閉めたまま通風・採光ができます。


できる限りご要望にお応えしたいと思っておりますので、お気軽にご相談ください。

  • 2014年11月17日(月)
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