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外壁の材料について by タッケンジャーブラウン

「ありがとう」いい曲ですよね。

“井上陽水奥田民生”っていいですね。

皆さんこんにちは。タッケンジャーブラウンです。

「細かすぎて伝えたくても伝える機会があんまりないシリーズ!」第4回目は題名の通り

外壁の材料、中でも窯業系といわれる材料についてです。


当社で取り扱っているのは、ニチハ・KMEWという2メーカーの窯業系サイディングとい

われる製品です。「窯業」って読めますか?「ようぎょう」って読むんですね。はずかしな

がら私は読めなくて「かまぎょう」と読んでいました。どうでもいいはなしですね、すい

ません。


では窯業ってなんなの?ということになるんですが、窯業というのは粘土、ケイ砂、

石灰岩などから陶磁器、瓦、ガラス、セメントなど、非金属原料を高熱処理して作るもの

を製造する工業で、窯(かま)を使用するため、窯業と呼ばれています。窯業系サイディ

ングの主原料はセメントです。このセメントに「繊維質原料」を加えます。そうするとそ

の繊維の補強効果により、厚みが14~20㎜程度の薄いボードでも曲げや引っ張りに抵

抗する力が増すので、必要な強度が得られます。


因みに「サイディング」は板状外壁材の総称です。

乾式工法の主要材料の一つで、材質の違いで窯業系サイディング、金属サイディング、塩

ビサイディングなど呼称が異なります。


窯業系サイディングのメーカーは何社かありますが、
柄や厚み、耐久性・施工性など基本的な性能は、ほとんど違いがありません。


さて、窯業系サイディングには、下のような特長があります。


・寸法安定性

工場生産品ですので、性能のばらつきがなく、寸法も安定しています。施工性の高さに

関連します。


・断熱性

16mm前後のセメント板で建物を囲うので、断熱性がそれなりに期待できます。但し

セメントは蓄熱性があるので遮熱を考慮しなければいけません。


・通気

壁の中で結露する「壁体内結露」を防ぐために、通気層を設ける工法が一般的です。


・防火

セメント製品ですので、防火性能が期待できます。


・耐震

サイディングの重さはモルタルの2分の1以下なので、建物に掛かる荷重が軽くなりま

す。



それでは基本性能以外の特殊性能はどうでしょうか?

まずは塗装に関する特殊加工があります。

「ハイパーコート」「パワーコート」とメーカーによって名称が異なりますが、要するに、

外壁の塗膜が特殊コーティングになっていて、色褪せしにくくなっているものです。

5、6年前は塗装技術もまだ拙い部分があり、売りになりましたが、現在は10年程度で

は色褪せが気になることはほとんどなくなりました。そろそろ特殊性能ではなく基本性能

の部類になるかもしれません。


もう一つの特殊加工は、「マイクロガード」「親水セラ」という、水で汚れが落ちるという

技術です。これも発売当初は画期的だと思いましたが、良く説明を見ると落ちる汚れは主

に「排気ガスなどの人工的な汚れ」ということでした。自然発生する苔や砂埃は、対象外

になっています。

ここ鹿嶋は「排ガスで壁が黒くなる」ことは、ほとんどありません。性能としては良いの

ですが、地域柄お勧めすることが難しい商品です。


外壁をなるべく長く綺麗なまま保ちたい、できるだけメンテナンスフリーなものを選びた

いというお客様にお勧めなのが、KMEW「光セラ」です。

これは光触媒を利用して太陽光の働きで汚れを落とすというもの。但し、親水セラと同じ

で、汚れ=排ガス(人工的な汚れ)が対象になります。


それではなぜお勧めなのか?

苔は外壁に付着した有機物を養分として広がっていきます。光セラはこの有機物をある

程度分解するため、苔が付きにくくなるということなのです。真偽を確かめるべく、当社

で光セラのサンプル試験中ですが、今のところドンドン汚れが落ちているのを確認してい

ます。柄だけでなく、外壁の性能面もぜひご検討ください。お電話お待ちしてます。

  • 2014年09月08日(月)
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